未発生地でも接種検討＝豚コレラワクチン―農水省

農林水産省は６日、家畜伝染病「豚コレラ（ＣＳＦ）」の感染拡大防止に向け、発生地の飼育豚に限って接種しているワクチンを、未発生地でも使用する方向で検討に入った。未発生の６府県から強く要望されているためで、専門家の意見を踏まえ、近く判断する。

６府県は千葉、茨城、栃木、神奈川、京都、奈良で、いずれも発生地に隣接している。千葉や茨城は養豚が盛んで、６府県合計の飼育頭数は１５０万頭に上る。

農水省はこれまで、発生地に１３０万頭分のワクチンを割り当てた。メーカーの増産を受け、月内には新たに２５０万頭分を確保できる見通しで、未発生地に充てる余地が生じる。

農水省は、感染した野生イノシシがウイルスを拡散させるリスクを専門家に聞いた上で、未発生地にも広げるかどうかを決める。接種対象になった自治体は必要なワクチン量などを明記した計画を策定し、同省の承認を得て接種する。

【時事通信社】

2019年12月06日 19時03分

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