一般社団法人 日本電子機器補修協会
安倍晋三首相の施政方針演説などに対する各党代表質問が22日、衆院本会議でスタートした。首相は、汚職事件に発展したカジノを含む統合型リゾート(IR)整備について「高い独立性を有するカジノ管理委員会や国会での議論も十分に踏まえ、丁寧に進めていきたい」と述べ、推進の方針を変えない考えを強調した。立憲民主党の枝野幸男代表が「到底容認できない」と中止を要求したのに対して答えた。
内閣府のIR担当副大臣だった衆院議員秋元司容疑者(自民党離党)の逮捕については、「誠に遺憾だ。副大臣に任命した者として事態を重く受け止めている」と語った。
首相主催の「桜を見る会」をめぐり、枝野氏は首相の地元支援者が多数参加していたことを「公職選挙法違反の買収と実質的に何が違うのか」と追及。昨年4月に東京都内のホテルで開かれた会費5000円の「前夜祭」明細書を開示しない理由をただした。
首相は、自身の事務所がホテル側に問い合わせたところ「営業の秘密に関わることから、公開を前提としての資料提供には応じかねる」との回答があったと説明した。
招待者名簿が残っていないか枝野氏が再調査を求めたのに対し、首相は「既に廃棄されていることを確認した」と拒否。電子データ消去時の端末記録の開示も「不正侵入などを助長する恐れがある」と拒んだ。
枝野氏は「政治とカネ」の問題をめぐる菅原一秀前経済産業相と河井克行前法相の辞任について「首相にも責任がある」と批判。首相は「一人ひとりが自ら襟を正すべきで、可能な限り説明を尽くしていくと考えている」と述べるにとどめた。
自民党の二階俊博幹事長は憲法改正論議の在り方を聞いた。首相は「改憲に対する国民意識の高まりをしっかり受け止め、憲法審査会で与野党の枠を超えた活発な議論が展開されることを期待している」と語った。
国民民主党の玉木雄一郎代表は自民党改憲案の柱となる自衛隊の9条明記について「論理的整合性が取れていない」として取り下げを要求。首相は「問題があるなら憲法審で(対案を)提示いただきたい」と反論した。
【時事通信社】
〔写真説明〕衆院本会議で立憲民主党の枝野幸男代表(右手前)の代表質問を聞く安倍晋三首相(左から2人目)=22日午後、国会内
2020年01月22日 19時01分
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