１９年の貿易収支、２年連続赤字＝米中摩擦で輸出減

財務省が２３日発表した２０１９年の貿易統計速報（通関ベース）によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は１兆６４３８億円の赤字だった。年間での貿易赤字は２年連続。米中貿易摩擦の長期化で、中国向けなどの輸出が減少したことが響いた。

１９年の輸出額は前年比５．６％減の７６兆９２７８億円と、３年ぶりに減少。中国向けの自動車部品やタイへの鉄鋼のマイナスが目立った。輸入額も５．０％減の７８兆５７１６億円で、サウジアラビアからの原油などが減った。

対中貿易収支は３兆７６１４億円の赤字。自動車部品のほか、半導体の製造装置や電子部品など、輸出が３年ぶりにマイナスに転じ、赤字幅が拡大した。

対ＥＵでは、マルタ向けの船舶や英国への医薬品などの輸出が減ったため、過去最大の赤字となった。一方、対米は６兆６２５９億円の黒字。航空機のエンジン部品を含む輸入が３年ぶりに減少した。

【時事通信社】

2020年01月23日 11時51分

economy

関連記事

円、１５５円台に下落＝３４年ぶり、為

米アップル、中国で苦戦＝競争激化、ア

円下落、１５４円８７銭＝３４年ぶり安

低所得国、債務軽減停滞も＝援助国、選

新生Ｖポイント始動＝「Ｔ」と統合、経

指標次第で追加利上げ＝国債購入減を模

為替、日米韓の意思疎通成果＝鈴木財務

医療現場、進むＡＩ活用＝診断支援、医

東京株、１０００円超下落＝中東情勢悪

２３年度消費者物価、２．８％上昇＝生

首都圏新築マンション最高値＝東京２３

ウクライナへ「揺るぎない支援」＝Ｇ７