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イラン国会選、強硬派躍進か=指導部、投票率低下を危惧



【テヘラン時事】イランの国会選挙(一院制、定数290)の投票が21日、行われた。国際協調を掲げたロウハニ大統領を支える保守穏健派や改革派の候補をイスラム聖職者らでつくる「護憲評議会」が多数失格としたため、反米の最高指導者ハメネイ師を頂点とする保守強硬派が議席を伸ばす公算が大きい。イランと米国の対立は一層深まり、核合意をめぐり冷え込む欧州との関係にも影を落としそうだ。

投票は21日夜(日本時間22日未明)に締め切られ、大勢判明まで数日要する見通し。

イランは米国の強力な制裁などを受け、経済不況が深刻化している。昨年11月にはガソリン価格引き上げに伴う反政府デモが拡大。今年1月に精鋭部隊「革命防衛隊」のソレイマニ司令官が米軍に殺害され保守強硬派を中心に反米機運が高まったが、生活苦にあえぐ市民の不満は解消されていない。

保守強硬派は、政治や経済、社会の不安定な情勢が長期化し、体制指導部への批判が広がる事態を警戒している。穏健・改革派を選挙から締め出すことで国内世論を引き締める意図もあるとみられるが、反発する市民が投票棄権に傾く可能性が高い。投票率が低ければ指導部の威信に傷が付きかねず、ハメネイ師も「投票は宗教的義務だ。敵は経済的問題や圧力がイランに及ぼす結果を注視している」と主張し、投票の重要性を訴えている。

【時事通信社】 〔写真説明〕テヘラン市内で掲示されたイラン国会選挙のポスター=19日(AFP時事)

2020年02月21日 14時08分


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