一般社団法人 日本電子機器補修協会
インターネット上に無断で公開された漫画などを、海賊版と知りながらダウンロードする行為を禁じた改正著作権法が5日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。悪質なケースには刑事罰を科す。2021年1月に施行される。
従来、違法ダウンロードの罰則は音楽・映像に限られていたが、漫画のほか書籍や論文、コンピュータープログラムなど著作物全般に拡大される。
数十ページの漫画のうち1~数コマといった「軽微なもの」は違法とはならず、二次創作・パロディーも除外された。スクリーンショットに違法画像が写り込むケースや、著作権者の利益を不当に害しないと認められる「特別な事情」がある場合も対象外となる。
刑事罰に問われるのは、正規版が有償で提供されている著作物を継続的にダウンロードした場合。起訴には著作権者の告訴が必要で、有罪なら2年以下の懲役か200万円以下の罰金が科される。
音楽・映像の違法ダウンロードは12年に罰則が導入されたが、これまでに摘発例はない。文化庁は「実際の摘発に至らなくても、抑止効果が期待できる」としている。
海賊版サイトに誘導する「リーチサイト」の規制も強化。サイトを設置・運営したり、無断で公開された著作物のリンク先を掲載したりする行為も対象とする。施行は今年10月。
【時事通信社】
2020年06月05日 12時40分
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