一般社団法人 日本電子機器補修協会

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コロナ下、距離難しく=非接触、インターホンで説明―開始100年の国勢調査



5年に1度行われる国勢調査。開始から100年になるが、今回は様子が異なる。従来は調査員が住民に対面で説明した上で、調査票を手渡すことが原則だったが、新型コロナウイルス対策で極力人の接触を減らす方式に変えたためだ。戸惑いを抱きながら各家庭を回る調査員に同行した。

千葉県船橋市の約100世帯を受け持つ調査員、須藤範子さん(75)。15日午前は20軒ほど回ったが、接触できたのは3軒だけ。相手が対面を希望しない限り、説明はインターホン越しに行うのが新方式。説明を終えるとドアの向こうに深く頭を下げ、書類をポストに入れた。不在の家には夜に再訪すると手書きしたメモを残す。「昔は会えるまで10回以上足を運んだこともある」という。

今回が6回目のベテランだが、プライバシー意識の高まりで、年々難しさを感じる。居留守を使われたり、通報されたり。快く協力してもらうため、丁寧で親しみやすい対応を心掛けてきたが「今はそれも嫌がられるのかも。コロナで距離感が難しい」と、自信がない。

移動中も支給のマスクは外さないが、やはり感染は怖い。「玄関に出てきた人が、もし自宅療養中の感染者だったらと考えたこともある」という。その一方「応対で顔を見せてくれるとうれしく、つい距離を空けるのを忘れてしまう」と話し、照れくさそうに笑った。

「さまざまな人がいて、それが集まった国の形が分かる」とやりがいを語る須藤さん。「以前より手間は減ったと思う。ぜひ協力を」と訴えた。回答期限は10月7日まで。総務省はインターネット回答を呼び掛けている。

【時事通信社】 〔写真説明〕国勢調査で不在だった家にメモを残す調査員の須藤範子さん=15日、千葉県船橋市

2020年09月23日 04時39分


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