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「敷居が高い」異なる理解56%=「国語乱れ」指摘は減―文化庁調査



「敷居が高い」という慣用句を「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」という本来の意味だと考えている人が29.0%にとどまることが25日、文化庁が発表した2019年度の「国語に関する世論調査」で分かった。「高級過ぎたり、上品過ぎたりして入りにくい」と理解する人は56.4%で、同様の調査をした08年度より10ポイント以上増えた。

調査は2~3月に面接で実施し、無作為に抽出した全国の16歳以上1994人から回答を得た。

年代別では、70代以上を除く全ての年代で本来とは異なる意味を選択した人の割合が上回った。文化庁は「現代では『不義理をして行きにくい』という関係性が少なくなり、『行きにくい』だけが残ったのでは」とみている。

ほかの慣用句では、「浮足立つ」を本来の意味の「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている」と考える人は26.1%にとどまり、「喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわしている」と理解する人が60.1%に上った。

本来は「何もせずに傍観している」という意味の「手をこまねく」を、「準備して待ち構える」だと真逆に考える人も47.4%いた。

また、前に負けた相手に勝つことを表現する言い方として「雪辱を晴らす」を選択したのは50.5%で、本来の「雪辱を果たす」は38.3%にとどまった。

調査では、国語が乱れていると思うかどうかも尋ねた。「乱れていると思う」と回答した人は66.1%で、同様の調査をした過去4回の中で最も低く、直近の14年度よりも7ポイント下回った。「乱れていないと思う」は30.2%で、理由は「言葉は時代によって変わるものだと思うから」が最も多かった。

「国語の乱れ」を指摘する人が減少傾向にあることについて、文化庁は、インターネット交流サイト(SNS)の普及を挙げ、「言葉を用いて表現したり、多様な表現に接したりする機会が増えているためでは」と分析している。

【時事通信社】

2020年09月25日 17時23分

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