一般社団法人 日本電子機器補修協会
吉川貴盛元農林水産相に同席して鶏卵大手「アキタフーズ」前代表の接待を受けたとして、枝元真徹農水事務次官ら同省幹部6人が処分された。利害関係者との癒着が露呈したことで、農林水産行政に疑念の目が向けられるのは必至。同省は癒着により鶏卵行政がゆがめられていないか検証を急ぐが、信頼回復は至難の業だ。
処分理由は、都内の和食店で1人当たり1回2万円超の接待を受けたというもの。枝元氏らは「吉川大臣(当時)が支払ったと思っていた」と釈明する。ただ、出席した幹部職員の中には業界の「有名人」である前代表が参加することを事前に知っていた者もおり、省内外では「脇が甘い」との見方が多い。
会食の目的について農水省は「特定できなかった」(秘書課)とするが、鶏卵業者は会食とは別の機会に吉川元農水相に対し、ストレスの少ない環境で家畜を飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の国際基準案が国内業者に不利にならないよう要望。吉川元農水相は在職中に前代表から現金500万円の賄賂を受け取ったとして在宅起訴されている。
農水省は「国民に疑念を抱かれることのないよう」(野上浩太郎農水相)、有識者で構成する第三者委員会を発足させ、当時の鶏卵行政が妥当なものだったか検証を開始した。接待などを通じて政策立案にどこまで業者側の意向が反映されたかが今後の焦点となる。
しかし、贈収賄事件の公判に影響するとの理由で、検証結果の公表には時間がかかる見通し。その間も、農林水産行政に対する国民の不信感は残り続ける。
【時事通信社】
〔写真説明〕
2021年02月25日 18時00分
岸田首相、「裏金」処分は来月4日軸=
3月協議、世耕・西村氏認める=還流議
機能性食品、5月に見直し=「紅麹」被
支援金負担、最大月950円=少子化対
シェルター整備、先島5市町村で=台湾
「紅麹」被害拡大で閣僚会合=政府
特定技能に4分野追加=受け入れ上限8
毎日新聞の西山太吉氏以外から公電入手
24年度予算が成立=112兆円、能登
財政健全化、なお課題=予算成立も議論
裏金事件、来週にも厳正処分=デフレ脱
「保護司」公募導入=担い手不足対策、