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ゴーン被告逃亡に残る謎=他の協力者、外部との連絡は―米親子逮捕、捜査本格化



日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(66)の逃亡を助けたとして、米国籍の親子が東京地検特捜部に逮捕された。ただ、レバノンにいるゴーン被告は詳しい経緯に関し口をつぐみ、身柄引き渡しのめどは立っていない。他の協力者の存在も指摘されるなど事件には謎も多く、特捜部は捜査を本格化し、全容解明を目指す。

特捜部は昨年1月、今回逮捕したマイケル・テイラー容疑者(60)と息子のピーター容疑者(28)の他に、米国籍のジョージ・ザイエク容疑者(61)も逃亡を手助けしたとして逮捕状を取得。しかし、日本出国後の足取りは依然つかめていない。

トルコでは、逃亡に使われたプライベートジェットを手配したなどとして運航会社元幹部ら3人が有罪判決を受けた。裁判でレバノン人実業家が密航を手引きしたとする元幹部の証言も明らかになったが、実業家はレバノン在住で、捜査は難しいとみられている。

ゴーン被告の親族の関与も指摘されている。テイラー容疑者親子側には逃亡協力への謝礼とみられる多額の送金がゴーン被告側からあったが、米当局の記録では、一部は同被告の息子から暗号資産(仮想通貨)で支払われていた。

妻のキャロル・ナハス容疑者(54)=偽証容疑で逮捕状=についても、テイラー容疑者は米誌とのインタビューで、レバノンの首都ベイルートで会い、ゴーン被告の扱いが「捕虜のようだ」と聞かされたことを明らかにしている。

ゴーン被告が保釈中に外部とどのように連絡を取っていたのかも明確になっていない。保釈条件としてインターネット接続ができない携帯電話の使用を求められ、通話履歴などにも逃亡準備をうかがわせる記録はなかった。

ゴーン被告は出国後、海外メディアのインタビューで、海外在住の人物と連絡を取って逃亡を準備したと説明。同被告が使用していたパソコンは、当時の弁護人の反対により検察はまだ入手できていないという。

【時事通信社】 〔写真説明〕日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告

2021年03月03日 05時09分


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