一般社団法人 日本電子機器補修協会
【台北時事】50人が死亡、日本人2人を含む218人が負傷した台湾の特急列車「タロコ号」脱線事故から、9日で1週間。事故の原因となった、作業用トラックが線路に転落した経緯なども徐々に明らかになってきた。拘束された男は、操作ミスにより斜面上で立ち往生したトラックを重機でけん引しようとして失敗。トラックはあっという間に線路に転落したとみられている。
蘇貞昌・行政院長(首相)は8日、事故後初となる閣議を開催。蘇氏はこの中で、犠牲者の遺族や負傷者に改めて謝罪すると同時に、列車の運行主体である交通部(交通省)台湾鉄道管理局(台鉄)の改革議論を本格化させるよう指示した。
地元主要紙は同日、転落の経緯をこぞって報じた。報道によると、男は斜面上の砂利道でトラックを操作中、誤って木の茂みに突っ込み、動けなくなった。ショベルカーでけん引して動かそうとしたが、つないでいたひも状の物が切れて、トラックは斜面を転げ落ちた。エンジンは動いたままで、パーキングブレーキもかけられていなかったという。
トラックに列車が衝突して事故に至ったことは明白だが、台鉄の管理責任も厳しく問われている。蔡英文総統は7日の与党・民進党の幹部会議であいさつし、「台鉄の改革は避けて通れない。覚悟を決めて改革を」と号令をかけた。
改革では日本の旧国鉄の民営化も参考にされる見通しだが、約1万6000人の職員を抱える巨大組織である上、労働組合の力が強く、民営化はこれまでタブーだった。4000億台湾ドル(約1兆5400億円)を超える巨額債務もネックで、改革には厳しい道のりが予想される。
【時事通信社】
〔写真説明〕特急列車「タロコ号」の脱線事故現場で、車両撤去に当たる作業員ら=6日、台湾東部・花蓮県(EPA時事)
2021年04月08日 18時22分
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