一般社団法人 日本電子機器補修協会
【メーホンソン(タイ北西部)時事】ミャンマーのクーデターで権力を掌握した国軍が3月末、少数民族カレンの武装組織に対する攻撃を強化し、住民に多数の死傷者が出た。隣接するタイ北西部メーホンソン県では過去の紛争を逃れ、ミャンマーから移っていたカレン住民が故郷に残る親族の身を案じ、不安な日々を送っている。
ウェイ・ミーさん(57)は30年以上前、村が国軍に攻撃されたのを受け、タイに移り住んだ。高床式住居に妻と子供、孫の5人で暮らし、農業で生計を立てている。
「国軍が再びクーデターを強行するとは思わず、驚いた」というウェイ・ミーさんは9日、「ミャンマーに残る親族とは連絡が取れず、安否が分からない。とても心配」と顔を曇らせた。
タイに移住後も、常に帰国の可能性を探っていた。クーデターが発生したのは、実行に移そうと出身地の土地購入費用を送金した直後だった。「この状況がいつまで続くのか分からない。本当に帰れる日が来るのだろうか」と力なく語った。
カレンの市民団体、カレン女性機構の推計では、ミャンマー国軍が武装組織への攻勢を強めた後、約3000人がタイ側に逃れたが、2000人以上がタイ軍によりミャンマー側に戻された。
タイ政府は避難民の越境を認めれば、そのままタイに住み着く恐れがあると指摘する。これに対し、タイで生まれ育ったカレン男性のサラウットさん(48)は「カレンは故郷に執着する民族。状況が改善すればミャンマーに戻る」と述べ、タイ政府は戦火を避けようと隠れている避難民を受け入れるべきだと訴えた。
【時事通信社】
〔写真説明〕ミャンマーに残る親族の身を案じるカレンのウェイ・ミーさん=9日、タイ北西部メーホンソン県
2021年04月13日 14時29分
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