赤木ファイル、財務省が報告＝野党、安倍・菅氏の関与追及―衆院

衆院財務金融委員会は２４日午前、理事懇談会を開いた。財務省が学校法人森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」について報告。野党は改ざん当時の安倍晋三首相や菅義偉官房長官の関与を改めて追及する方針だ。

ファイルは、自殺した同省近畿財務局職員の赤木俊夫さんが改ざんの経緯を記した文書。当時の佐川宣寿同省理財局長らが指示し、赤木さんが強く抗議したことなどを詳細に記録している。赤木さんの妻雅子さんが国などに損害賠償を求めた訴訟の中で、財務省は５月に存在を認めた。

国有地売却に関し、財務省は同学園が開設を目指した小学校用地を大幅値引きで売却したことが２０１７年に判明。名誉校長に安倍氏の妻昭恵氏が一時就任したことから関与が取り沙汰された。安倍氏らが国会答弁で否定し、これに合わせ文書は改ざんされた。菅氏も指示を否定している。

理事懇談会では、財務省の茶谷栄治官房長らが出席し質疑も実施。ただ、非公開で議事録にも残されないため、真相解明がどこまで進むかは不透明だ。２４日午後には参院財政金融委員会も懇談会を開く。

【時事通信社】 〔写真説明〕国会議事堂

2021年06月24日 11時08分

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