一般社団法人 日本電子機器補修協会
財務省は27日、2021年末の日本の対外資産・負債残高を公表した。政府や企業、個人が海外で保有する資産から、海外投資家らによる対日投資を示す負債を差し引いた対外純資産の残高は、前年末比15.8%増の411兆1841億円と、2年ぶりに過去最高を更新した。円安で外貨建て資産の円換算額が膨らんだことが主因で、増加幅も過去最大。31年連続で「世界最大の純資産国」の地位を維持した。
為替変動が対外純資産を約62兆円押し上げた。21年末の東京市場の円相場は1ドル=115円台と、1年前と比べ約12円の円安だった。足元ではさらに10円以上、円安が進んでおり、純資産評価額は一段と膨らんでいる計算だ。
21年末の対外資産残高は9.2%増の1249兆8789億円と、10年連続で過去最高を更新した。対外資産残高のうち、証券投資は578兆3470億円と過去最高。日本企業による海外企業の合併・買収(M&A)が堅調に推移し、直接投資も過去最高の228兆7630億円となった。
対外負債残高も6.2%増の838兆6948億円と過去最高を更新した。海外投資家が国内の債券の取得を進めたほか、円安も影響した。
【時事通信社】
2022年05月27日 08時36分
economy
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