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「使われたら地球破滅も」=核廃絶に向け活動―被爆者団体会長



「いま核兵器が使用されたら、地球が破滅するのでは」。長崎の被爆者4団体の一つ「長崎原爆遺族会」で会長を務める本田魂さん(78)はこう危惧する。ロシアによるウクライナ侵攻で核使用のリスクが高まる中、「核廃絶に向けた運動を続けていく」との思いを一層強くしている。

4団体などは5月、「核兵器禁止条約の会・長崎」を結成した。共同代表に就いた本田さんは、学習会の開催などを通じて被爆の実相を伝え、核兵器禁止条約を支持する声を高めることを目指している。

77年前の原爆では母や祖母らの命を奪われた。遺体は「どっちが母か祖母なのか分からないような状態」。当時をはるかに上回る破壊力を持つとされる現代の核兵器が使用されれば、地球の破滅につながりかねない。「核兵器は二度と使ってはならない」との言葉には自然と力が入る。

唯一の戦争被爆国であるにもかかわらず、日本は核兵器禁止条約に参加していない。意義を世間に広め、日本の条約参加につなげたい考えだ。

平均年齢が84歳を超える被爆者にとっては「もう後がない」と危機感を募らせる本田さん。他の被爆者団体や被爆2世、3世ら多くの仲間と力を合わせ、条約をてこに核廃絶を目指し続ける。

【時事通信社】 〔写真説明〕「核兵器禁止条約の会・長崎」の共同代表などを務める本田魂さん=7月24日、長崎市

2022年08月09日 09時58分


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