「はれるん」、天気見守り20年=気象庁キャラ、知名度向上へ



顔は太陽、体は雨、首には雲の襟巻き―。気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」が6月、誕生から20年を迎える。小中学生らに気象や防災について関心を高めてもらうため生まれたが、知名度にやや課題も。同庁は節目の今年、広報活動に力を入れる。

はれるんは太陽や雲などをモチーフにデザインされた。手に持つ緑のタクトには「災害のない、調和のとれた地球への祈りを奏でる」との意味が込められる。名前を一般から募ったところ、「明るくて、かわいらしく、親しみが持てる」などの理由で2004年に「はれるん」と決まった。

誕生以来、気象庁のホームページに登場したり、同庁運営の気象科学館(東京都港区)で「館長」を務めたりして広報活動を担ってきた。同庁の公式ユーチューブチャンネルや各地の気象台で開くイベントに姿を見せることもある。同庁広報室の担当者は「気象庁に興味を持ってもらうきっかけになっているのでは」と話す。

一方で、「名前が世間に浸透していない」(担当者)のが課題だ。そこで同庁は今年、名前と顔をセットで覚えてもらうため、はれるんを広報イベントなどへ積極的に参加させる予定だ。

大きなイベントでは、8月7、8日に港区の気象庁庁舎内で開かれる「夏休みこども見学デー」に登場予定だ。見学デーでは、20年を祝う特設ブースを設置し、子どもたちと直接触れ合う時間もあるという。担当者は「はれるんの活躍の場を増やすことで、防災意識を高めたい」と意気込んでいる。

【時事通信社】 〔写真説明〕気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」=4月15日、東京都港区 〔写真説明〕気象庁のマスコットキャラクター「はれるん」=4月15日、東京都港区

2024年04月30日 18時02分


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