【北京時事】中国外務省は22日、停止中の日本人向けの短期ビザ免除を再開すると発表した。30日から実施する。ビザなしで滞在できる期間は30日以内で、以前の15日以内から延長する。2025年12月31日までの措置。
中国は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前まで、日本とシンガポール、ブルネイの3カ国の国民に対し、中国に入国する際の短期ビザを免除していた。
コロナ禍で免除措置は停止したが、社会活動の正常化で日本から中国への出張者らが増加。ビザの取得が企業活動の足かせとなっており、日本政府や経済界は中国側に免除の再開を要望してきた。
一方、中国側は「相互主義」を主張。中国国民の訪日ビザを免除することを停止解除の条件として要求し、棚上げとなっていた。だが、今月、ペルーで石破茂首相と習近平国家主席が会談。首脳レベルを含む人的な相互往来の拡大を確認したこともあり、中国側として対応を決めたとみられる。
【時事通信社】
〔写真説明〕石破茂首相(左)と握手する中国の習近平国家主席=15日、ペルー・リマ(内閣府提供)(AFP時事)
2024年11月22日 18時54分