高市首相、補正予算でクマ対策=小泉防衛相、原潜保有の議論前向き―参院予算委



参院予算委員会は12日、高市早苗首相らが出席し総括質疑を行った。首相はクマ被害対策に関し、今国会で成立を目指す2025年度補正予算案に自治体への支援策を盛り込む考えを示した。「近く対策パッケージをまとめ、補正を活用して順次実行する。猟友会への委託費や捕獲費用など支援を拡充する」と述べた。立憲民主党の田名部匡代参院幹事長への答弁。

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は所得税の課税最低ライン「年収の壁」を最低賃金の上昇率に連動させて見直し、178万円に引き上げるよう求めた。首相は少数与党の状況を踏まえ「方向性は同じだ。お互いに関所を乗り越えなければいけない」と述べ、歩み寄りの余地を残した。

小泉進次郎防衛相は原子力潜水艦を保有することの是非について「メリット、デメリットを含めて議論するのは当然だ」と語った。立民の羽田次郎氏の質問に答えた。

立民の蓮舫氏は自民党の派閥裏金事件に関係した佐藤啓官房副長官の交代を要求。首相は「一度任命したものを白紙にするつもりはない」と拒否した。

【時事通信社】 〔写真説明〕参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏の質問に答弁する高市早苗首相=12日午前、国会内

2025年11月12日 18時03分


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