自衛隊・警察OBに協力要請=政府クマ対策、ハンター手当拡充―年度内に捕獲工程表



政府は14日、クマ被害に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、対策パッケージを取りまとめた。警察によるライフル銃を使用した駆除、自衛隊・警察OBへの協力要請といった緊急対応により、人の生活圏からのクマ排除を強化。ハンターへの手当や箱わななどの調達費を含め、地方自治体への支援を拡充する。

議長の木原稔官房長官は会議で、地域ごとの捕獲目標頭数を明記した対策ロードマップ(工程表)を年度内に策定するよう指示。石原宏高環境相は「増え過ぎたクマの個体数を削減し、人とクマのすみ分けを実現する」と強調した。

今国会で成立を目指す2025年度補正予算案に関連経費を計上し、自治体への交付金を大幅に拡充する。対策パッケージには緊急対応の他、個体数の管理や緩衝帯・防護柵の整備など短期の対策、狩猟免許を持つ自治体職員「ガバメントハンター」ら専門人材の育成といった中期的な取り組みも盛り込んだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕クマ被害に関する関係閣僚会議で発言する木原稔官房長官(左から2人目)=14日午前、首相官邸 〔写真説明〕首相官邸で行われたクマ被害に関する関係閣僚会議=14日午前、東京・永田町

2025年11月14日 09時06分


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