
2日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、1.880%に上昇(債券価格は下落)した。2008年6月以来、約17年半ぶりの高水準。日銀が今月の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの観測が強まり、金利に上昇圧力がかかった。
日銀の植田和男総裁が1日、次回会合で「利上げの是非について、適切に判断したい」と表明。2日の取引でも朝から債券売りが続いた。
その後、財務省が毎月1回実施する10年物国債の入札で順調に応募が集まり、債券買いに安心感が広がって長期金利は低下した。市場関係者は入札結果について、「金利水準が高いため、それなりに需要があった」(資産運用会社)と指摘した。
【時事通信社】
〔写真説明〕日銀本店=東京都中央区
2025年12月02日 19時26分