
【カイロ、ワシントン時事】イランメディアによると、米国との戦闘終結に向けた交渉を巡り、仲介国パキスタンの軍トップで協議のキーマンの一人、ムニール参謀長が22日にイラン入りし、アラグチ外相、ガリバフ国会議長とそれぞれ会談した。カタール代表団も首都テヘランでアラグチ氏と協議。米イランの溝を埋めるため、仲介国からイランへの働き掛けが加速している。ムニール氏は23日に出国した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは22日、仲介国は一時停戦を延長しさらなる協議の枠組みをつくるための「限定的な合意」を目指していると報道。枠組みに盛り込む議題と後の交渉に先送りする議題の仕分けを巡って米イランが対立しているという。
同紙によれば、トランプ大統領は22日、安全保障チームと交渉状況を協議。外交プロセスにさらに時間を与えたいと述べた。ただ、有利な合意ができなければ再攻撃する可能性も排除しなかったといい、米・イスラエルが数日以内にイランのエネルギー施設などを狙った攻撃を行う可能性が浮上している。
ルビオ米国務長官は23日、訪問先のインドで、イラン情勢について「きょうかあすか、数日以内に何か発表できるかもしれない」と語った。また、イランに対し、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の開放と核開発放棄のほか、高濃縮ウランの引き渡しを改めて要求した。
一方、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」に近いタスニム通信は、「幾つかの問題」で進展があったとする情報筋の見解を伝えた。ただ、同国外務省報道官は地元メディアに、隔たりは「依然広い」と指摘。「合意が近いとは必ずしも言えない」と慎重姿勢を崩していない。
【時事通信社】
〔写真説明〕22日、スウェーデン南部ヘルシンボリで記者団の取材に応じるルビオ米国務長官(AFP時事)
2026年05月23日 23時12分