皇族確保策、10日にも決定=衆参議長、高市首相に典範改正要請へ―野党、養子案に異論



皇族数の確保策を巡り、衆参両院の正副議長は10日、各党派との全体会議を開き、「立法府の総意」案の取りまとめを目指す。了承を得て同日中にも高市早苗首相に皇室典範改正の検討を要請する。政府・与党は今国会中の改正を急ぐが、野党には「養子案」などへの異論が根強い。世論の理解も十分得られているとは言い難い状況だ。

正副議長は8日に開いた前回の全体会議で(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する(2)旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える―の2案を「了」とする総意案を提示した。これを受け、参院野党第1党の立憲民主党は9日、国会内で協議し、全体会議に出席する長浜博行前参院副議長に対応を一任した。

立民議員からは養子案への慎重論のほか、森英介衆院議長(自民党出身)が養子に男子が誕生した場合は皇位継承権を持つと発言したことについて「理解できない」「男系男子に固執している」との批判が続出した。女性・女系天皇の実現に関する検討を求める意見も上がった。

長浜氏は記者団に対し、養子案の慎重な検討を求める考えを改めて示した。「10日の(各党派の)意見も受け、『総意』を考慮するのが民主的手続きだ」と述べ、取りまとめを急ぐ衆参議長らをけん制した。

自民は9日の党会合で、総意案を全会一致で了承した。公明党も同日の党会合で、総意案の内容をおおむね了承することを決めた。このほか、日本維新の会、国民民主、中道改革連合、参政、チームみらいの5党は8日の全体会議でおおむね賛成する考えを表明した。共産党などは女性・女系天皇の議論を求め、総意案に反対した。

【時事通信社】 〔写真説明〕閣議に臨む高市早苗首相(右から2人目)ら=9日、首相官邸 〔写真説明〕皇族数確保策の「立法府の総意」案について、党の対応を話し合う協議に臨む立憲民主党の長浜博行前参院副議長=9日午後、国会内

2026年06月09日 20時35分


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