３月鉱工業生産、０．９％低下＝基調「弱含み」に引き下げ－経産省

経済産業省が２６日発表した３月の鉱工業生産指数速報値（２０１５年＝１００、季節調整済み）は１０１．９と前月比０．９％低下した。生産の基調判断は「このところ弱含み」と、前月の「足踏みをしている」から下方修正した。米国との通商摩擦を背景にした中国経済の減速や、アジア貿易の停滞が響いた。

四半期ベースでは、１～３月期の生産が前期比２．６％低下し、１４年４～６月期（２．９％低下）以来の低水準となった。世耕弘成経産相は閣議後記者会見で「世界経済の先行き不透明感がマイナスの影響を及ぼしている」と述べた。

３月の生産を業種別に見ると、全１５業種のうち７業種が前月を下回った。自動車は、北米向けの乗用車や中国向け部品の輸出が低調で３．４％減。半導体・パネル製造装置など生産用機械もアジア各国の需要が低迷し、６．７％減となった。

【時事通信社】

2019年04月26日 10時51分

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