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トランプ氏の「虚栄心」満たす=対日貿易交渉では溝も



【ワシントン時事】トランプ米大統領が今回の訪日を決めた要因の一つは、令和改元後初の国賓として招かれた栄誉と用意された行事で、大掛かりなイベントを好む同氏の「虚栄心」(米メディア関係者)が十分に満たされたためとみられる。一方、対日貿易協定交渉では溝が深く、蜜月を演出できるかは不透明だ。

「安倍晋三首相は、世界で唯一(最初)の賓客として私を招いた。(天皇陛下の退位は)200年以上で最大のイベントだ」。トランプ氏は23日、ホワイトハウスでの会合でこう胸を張った。「すごいことだ。私は日本と相性がいい。安倍首相と馬が合う」と続けた。

トランプ氏は6月の20カ国・地域(G20)首脳会議で大阪を訪れる予定で、大統領の2カ月連続の訪日は極めて異例だ。欧州訪問では冷ややかな反応を受けることが多いトランプ氏にとって、日本で受ける「特別待遇」が訪日決断に影響したのは間違いない。

26日の大相撲観戦では、優勝力士に特注の「米大統領杯」を授与する。米メディア関係者からは「華やかで虚栄心が満たされることが好きなトランプ氏の性格を知り尽くしている」と、日本側の舞台設定に感心する声が出ている。

ただ、首脳会談が「かつてなく強固な同盟」(米政府高官)を演出しようとする思惑通りに進むかは予断を許さない。

トランプ氏は4月の安倍首相との会談で、日本の農産物関税撤廃を要求するなど攻勢に出た。欧州連合(EU)などと比べ対日輸出で不利な競争条件に立たされる米農家からは、対日交渉の早期妥結へ圧力がかかる。夏の参院選を控えた安倍首相としても、簡単に譲歩する環境にはないとみられ、両首脳の考えの違いが浮き彫りになる恐れもある。

【時事通信社】

2019年05月24日 18時24分

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