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1分で黒煙充満か=被害スタジオ、新入社員も-「生きて裁かれるべき」・京アニ放火



京都市伏見区にある「京都アニメーション」のスタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、放火から1分以内に建物内に黒煙が充満したとみられることが20日、同社への取材で分かった。犠牲者の中にはこの春働き始めた社員もいるとみられ、八田英明社長は「若い人が多かった。初めてボーナスをもらったばかりの子もいた」と肩を落とした。

京都府警や同社の説明によると、スタジオは1階に音声収録室などがあり、2階と3階に作画担当スタッフらが机を並べていた。

当時、従業員ら74人が建物内にいたが、上階に避難しようと階段に殺到した可能性がある。現場検証に立ち会った八田社長は、1分以内に黒煙が充満したと説明を受けたという。亡くなったのは1階が3人、2階が11人、3階に上る階段が1人、屋上に上る階段が19人だった。建物内は激しく焼け焦げ、鉄骨も溶けていた。

遺体が見つかった階段と別に、3階まで通じるらせん階段が玄関脇にあり、この付近で青葉真司容疑者(41)が火を放ったとみられている。

同社のホームページによると、従業員は165人で、平均年齢は33.6歳。八田社長は「ものづくりは環境が大事という信念で、働きやすい職場を目指してきたのに」と語った。建物を取り壊し、公園として整備する考えも明らかにした。

姉が数年前まで同社で勤務していたという奈良県生駒市の会社員女性(26)は現場を訪れ手を合わせた。東京にいる姉は電話口でずっと泣いていたといい、「犯人は生きて裁かれるべきだ。このままでは許されない」と語気を強めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕放火により爆発火災が起きた「京都アニメーション」スタジオの1階部分=20日午後、京都市伏見区 〔写真説明〕放火により爆発火災が起きた「京都アニメーション」のスタジオ=20日午後、京都市伏見区

2019年07月20日 18時40分


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