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国産旅客機の開発凍結=三菱重、コロナで需要減―日の丸ジェット撤退の危機



三菱重工業は30日、国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発を凍結すると発表した。開発が遅れていた上、新型コロナウイルスの流行で旅客需要が急減。世界的に航空業界が苦境に陥る中、当分の間は開発しても発注が見込めないと判断した。「日の丸ジェット」の実現は一段と遠のき、撤退の危機に直面している。

三菱重工の泉沢清次社長は同日、2021~23年度の事業計画を発表し、スペースジェットの開発について「いったん立ち止まる」と表明した。

運航に必要な国土交通省からの型式証明取得に向けた作業は続け、将来の再開に備える。ただ、今後3年間の開発費は19年度の6分の1の計約200億円に圧縮。新たな飛行試験も見合わせるため、型式証明取得は早くて24年度以降となり、量産と納入も先送りとなる。再開のめどについて泉沢氏は「需要の回復状況次第だ」と説明した。需要次第では撤退に追い込まれる可能性もある。

【時事通信社】 〔写真説明〕初飛行した小型ジェット旅客機「スペースジェット」の試験機=3月18日、愛知県豊山町

2020年10月30日 19時23分


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