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「抑止論」非難、核なき世界を=平和宣言で市長訴え―トルストイの言葉引用・77回目、広島原爆の日



広島は6日、77回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では市主催の平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、岸田文雄首相ら2854人が参列。松井一実市長は平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻を契機に「核兵器による抑止力なくして平和は維持できないという考え」が世界中で勢いを増していると非難し、「全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と訴えた。

式典には、99カ国と欧州連合(EU)の代表らが出席。現職の国連事務総長も12年ぶりに参列し、原爆投下時刻の午前8時15分、「平和の鐘」に合わせて1分間の黙とうをささげた。

松井市長は平和宣言で、核保有国の為政者に対し、「核兵器のない世界を夢物語にすることなく、その実現に向け、国家間に信頼の橋を架け、一歩を踏み出す」よう呼び掛けた。

被爆地を訪れて核兵器を使用した際の結末を直視し、「国民の生命と財産を守るためには、核兵器を無くすこと以外に根本的な解決策は見いだせないことを確信していただきたい」と述べた。日本政府には核兵器禁止条約の批准を改めて求めた。

広島市はロシアに招待状を送らず、松井市長は平和宣言で核兵器による威嚇を非難。ロシアの文豪トルストイの言葉を引用し、「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない」と訴えた。

岸田首相はあいさつで、「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは、唯一の戦争被爆国であるわが国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓い」と強調。「非核三原則を堅持しつつ、『厳しい安全保障環境』という現実を『核兵器のない世界』という理想に結びつける努力を行う」とした。

【時事通信社】 〔写真説明〕平和記念式典で、原爆死没者名簿を慰霊碑に納める広島市の松井一実市長(右)と遺族代表=6日午前、広島市中区 〔写真説明〕平和記念公園に集まる人たち=6日午前、広島市中区 〔写真説明〕平和宣言を読み上げる松井一実広島市長=6日午前、広島市中区 〔写真説明〕平和記念式典であいさつする岸田文雄首相=6日午前、広島市中区

2022年08月06日 13時29分


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