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貿易赤字、長期化へ=資源高・円安で7月1.4兆円―輸出数量低下、先行きに懸念



財務省が17日発表した7月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆4368億円の赤字となった。赤字は12カ月連続で、原油、石炭など資源価格の高騰と円安の進行による輸入額の増加が主因だ。赤字幅は比較可能な1979年以降で7月として過去最大。円安でも輸出数量は低下が目立つようになっており、赤字基調が続きそうだ。

貿易赤字が1年続いたのは、2012年7月から15年2月にかけての32カ月連続以来。当時も原油高や12年12月に発足した安倍政権下での大規模金融緩和による円安の進行などを背景に長期にわたり赤字が続いた。

今回も資源高と円安が輸入額を大きく押し上げる構図は同じだ。7月の輸入額は、前年同月比47.2%増の10兆1896億円と5カ月連続で最大を更新。特に原油が2.1倍、石炭が3.7倍、液化天然ガス(LNG)が2.2倍に膨らんだ。7月は円相場が平均1ドル=136円05銭と、前年同月比で23.1%の円安となったことも響いた。

輸出額も、自動車や半導体製造装置などを中心に19.0%増の8兆7528億円と最大を更新した。ただ、円安の影響で円換算額が大きくなった面もあり、輸出数量の動きを示す指数は2.0%低下と、5カ月連続で前年同月を下回った。円安進行下でも数量ベースでは低迷が続いている。

【時事通信社】

2022年08月17日 18時28分

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