一般社団法人 日本電子機器補修協会

rogo

賃上げ中小の設備投資支援=固定資産税を軽減―政府・与党



政府・与党は3日、中小企業の設備投資にかかる固定資産税を軽減する調整に入った。賃上げに積極的な企業は減税規模をさらに拡充する方向。原材料価格の高騰で中小企業を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、税制で手厚く支援する必要があると判断した。12月中旬に取りまとめる2023年度与党税制改正大綱に特例措置を盛り込むことを目指す。

与党税制調査会の幹部は「中小企業の生産性向上と賃上げの好循環を生み出す必要がある」と強調。ただ、政府内には「地方税収の減少につながる」(総務省関係者)と制度創設に慎重な意見もあり、折衝は終盤までもつれる公算が大きい。

現在も、中小企業が新たに投資した設備にかかる固定資産税を3年間軽減する特例措置がある。減税幅は2分の1~全額の間で、各自治体の判断で決める。23年3月末の期限で廃止されるため、政府・与党は新たな軽減措置を設ける方向で調整しており、賃上げを条件に軽減幅を上乗せできるようにする案がある。減税幅や優遇期間など制度の詳細を詰め、大綱に盛り込みたい考えだ。

固定資産税の特例は企業所得に課税する法人税の優遇措置とは異なり、赤字企業でも恩恵を受けられる利点がある。中小企業庁によると、18~21年度に約5万社が現行の固定資産税の特例を活用しており、計約2兆円の設備投資につながったという。

【時事通信社】 〔写真説明〕工場の機械設備(資料写真)

2022年12月03日 14時49分


関連記事

少子化関連法案を可決=支援金徴収、児

「自衛隊は米指揮下に入らぬ」=岸田首

犯罪被害者、弁護士が一貫支援=26年

為替「行き過ぎた動き適切対応」=緊密

日米韓、為替で「緊密協議」=急速な円

自民・茂木派、政治団体取り下げ=事件

規正法改正「今国会成立を」=森山氏、

G20財務相会議、識者に聞く(下)

地政学対立下の政策協調は=G20財務

「育成就労」法案審議入り=外国人技能

対中国で日米比連携強化=「戦略的互恵

岸田首相、トヨタ工場を視察=大統領選

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース