一般社団法人 日本電子機器補修協会

rogo

コード断線の火災注意=神戸8人死傷でも―コロナ禍で増加・NITE



電源コードやコンセントの差し込み口が複数あるテーブルタップなどが原因となる火災が、後を絶たない。総務省消防庁によると、同様の火災は全国で年間500~600件程度発生しており、製品評価技術基盤機構(NITE)は、「コードが家具などの下敷きになっていないかなど、確認してほしい」と呼び掛けている。

NITEによると、コードが重い家具の下敷きになったり、曲げられたりして芯線の一部が断線すると、電気抵抗が大きくなって発熱、出火する。

冬場は消費電力の大きい加湿器や電気ストーブなどを使用する機会が増えるが、複数接続するとテーブルタップの許容量を超えた電気が流れる「過電流」の恐れがある。コンセントの差し込み口にほこりが堆積し、ショートする「トラッキング」にも注意が必要という。

総務省消防庁によると、2021年の1年間に発生した配線器具が原因の住宅火災は653件。22年は統計がまとまった1~9月で517件に上り、住宅火災の原因別では、こんろ、たばこ、ストーブに続く4番目の多さだった。

神戸市では22日未明、8人が死傷する集合住宅の火災が発生。兵庫県警と消防は現場検証の結果、火元となった部屋の延長コードの銅線が断線し、火災が起きた可能性が高いと判断した。

20年以降、配線器具を原因とする火災は増加傾向にあり、NITEの担当者は「新型コロナウイルス禍で在宅勤務が増え、家電を使用する機会が増えたからではないか」とみている。

【時事通信社】 〔写真説明〕ねじれが原因で発火する電源コード(NITE提供)

2023年01月30日 05時35分


関連記事

統一選「警護に万全を」=審査1800

闇バイト対策、名簿業者を調査=法規制

57年の裁判、「これから正念場」=袴

「安心しな、もう大丈夫」=袴田巌さん

逆転困難の見方広がり一転=「狭き門」

猛暑日3倍、熱中症死も増加=特別情報

袴田さん再審無罪へ=検察が特別抗告断

藤井、最年少六冠=史上2人目、棋王も

「那覇の台所」新たに=人気の「持ち上

求人サイトで闇バイト募集=働きやすさ

陸自石垣駐屯地に弾薬搬入=ミサイルか

武力攻撃想定、初の図上訓練=離島12

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース