叔母(61)に毒性の強いタリウムを摂取させて殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で再逮捕された宮本一希容疑者(37)=殺人罪で起訴=が、大学関係者を装い、自身のスマートフォンから大阪府内の業者にタリウム入手に必要な見積もりを依頼していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。
宮本容疑者は2022年7月中旬ごろ、叔母をタリウムで殺害しようとしたとして、24日に大阪府警に再逮捕された。叔母は重い脳炎を患い、回復の見込みがない意識不明の状態で入院している。
捜査関係者によると、宮本容疑者は叔母が体調を崩して入院する約2カ月前の22年5月、大阪府内でタリウムを扱う化学会社に対し、「京都大学の宮本」と名乗って見積もりを依頼。押収された宮本容疑者のスマホを解析したところ、会社からの見積もり内容が記載されたメールが見つかった。スマホには京都市内の試薬販売業者の会員登録が完了したという内容のメールも残されていた。
【時事通信社】
〔写真説明〕大阪府警本部=大阪市中央区
2023年05月25日 19時33分