【アンカラ時事】欧州と中東にまたがる地域大国のトルコで28日、大統領選挙の決選投票が行われ、開票作業に入った。強権体質を強めるレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(69)と、野党統一候補のケマル・クルチダルオール氏(74)の対決。20年以上にわたる長期政権の是非を巡り、国民の最終的な審判が下される。
アナトリア通信によると、開票率93.0%の段階でエルドアン氏(得票率52.5%)がクルチダルオール氏(同47.5%)をリードしている。
早ければ28日夜(日本時間29日未明)にも勝者が判明する見通しだ。イスタンブールで投票したエルドアン氏は全ての市民に票を投じるよう求めた。クルチダルオール氏はアンカラで投票を終えた後、「権威主義的な政権を一掃する」と主張した。
【時事通信社】
〔写真説明〕28日、イスタンブールで投票するトルコのエルドアン大統領(AFP時事)
〔写真説明〕28日、アンカラで投票に訪れたトルコ大統領選の野党統一候補クルチダルオール氏(EPA時事)
2023年05月29日 01時30分