ウクライナ、気候変動焦点=一般演説開始―国連総会



【ニューヨーク時事】国連加盟国(193カ国)の首脳らが一堂に会し、内外の重要課題について意思表明する国連総会の一般討論演説が19日、始まった。昨年に続き、ロシアによるウクライナ侵攻や気候変動などが主要論点となる。

今年は、ウクライナのゼレンスキー大統領が、昨年2月の侵攻開始後初めて対面で総会に出席。ロシアを非難することに慎重な「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国に対し、支持拡大を求めて直接語り掛ける狙いがある。ウクライナ支援に対する「疲れ」が広がる中、各国がどのような演説を行うかも焦点だ。

総会の冒頭で演説したグテレス事務総長は、ウクライナ侵攻に関して「国連憲章と国際法に違反している」と改めてロシアを糾弾。ロシアが7月に離脱したウクライナ産穀物輸出合意の復活に向け「努力を諦めない」と語ると、議場から拍手が湧き起こった。

気候変動を巡っては「対策が圧倒的に不足している」と強調。脱石炭の実現など、先進国が率先して行動すべきだと訴えた。

バイデン米大統領も演壇に立ち、ロシアの侵攻を「むき出しの侵略」と指弾した上で、ウクライナへの連帯を表明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナのゼレンスキー大統領=18日、ニューヨーク(AFP時事)

2023年09月20日 00時15分


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