中国恒大会長、軟禁状態に=創業者不在、債務再編に影響も―米報道



【香港時事】米ブルームバーグ通信は27日、消息筋の話として、経営再建中の中国不動産開発大手、中国恒大集団の許家印会長が警察当局によって軟禁状態に置かれていると報じた。創業者でもある許氏が不在となれば、債務再編計画など経営の立て直しに向けた同社の取り組みに深刻な影響が出る可能性もある。

同通信によると、許氏は今月に入ってから警察に連行された。現在は特定の場所で監視されており、許可なく外出したり、他人と会ったりすることができないという。軟禁の理由は明らかになっていない。

25日の中国メディアの報道によれば、恒大では既に夏海鈞・元最高経営責任者(CEO)と潘大栄・元最高財務責任者(CFO)が当局に拘束され、取り調べを受けているもようだ。両氏は不動産管理子会社の不適切な資金流用に関わったとして、昨年7月に辞任した。

このほか、富裕層向け資産管理部門の幹部や保険事業の元トップも先に拘束されており、当局の捜査が拡大。経営の混乱が深刻化している。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国恒大集団の許家印会長=2017年、中国・武漢(AFP時事)

2023年09月27日 16時07分


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