報酬巡り、言い分食い違い=実行役2人は大阪潜伏も―那須2遺体



栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、建設業平山綾拳容疑者(25)=死体損壊容疑で逮捕=が「報酬として900万円を受け取り、実行役2人に250万円ずつ渡した」という趣旨の話をしていることが2日、捜査関係者への取材で分かった。

指示役の一人とみられる職業不詳佐々木光容疑者(28)や実行役とみられる2人=いずれも同=の言い分と食い違いもあり、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は慎重に裏付けを進めている。

捜査関係者によると、平山容疑者は報酬について「ある人物が佐々木容疑者に1500万円を渡した」と説明。佐々木容疑者が100万円、平山容疑者が900万円、職業不詳の姜光紀(20)と元俳優の若山耀人(20)両容疑者が250万円ずつ受け取ったとした。

これに対し、佐々木容疑者は「自分は報酬を受け取っていない」と話した。逮捕時の所持金数百万円については「事件と関係ない自分の金だ」と説明した。

姜、若山両容疑者も「報酬を受け取った」と認めたが、250万円より少ない金額だったと話しているという。

姜、若山両容疑者が事件後、一緒に大阪府内に潜伏していたことも判明。逮捕時はそれぞれ数万~十数万円しか持っておらず、捜査本部は報酬を逃亡資金や遊興費に充てた可能性もあるとみている。

【時事通信社】 〔写真説明〕警視庁本部(写真左)と栃木県警本部

2024年05月02日 19時30分


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