イスラエル、ラファ作戦地域拡大承認=本格侵攻視野に対ハマス圧力



【イスタンブール時事】米ネットメディア「アクシオス」は10日、イスラエル政府が9日夜の治安閣議で、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファにおける軍の作戦地域拡大を承認したと報じた。軍は7日にラファで限定的な地上作戦に着手。イスラム組織ハマスとの戦闘休止や人質解放を巡る交渉が行き詰まる中、ハマスへの軍事的圧力を一段と強めている。

バイデン米大統領は、多数の避難民が残るラファへの本格的な地上侵攻が実施されれば対イスラエル武器供与を停止する意向を明言している。アクシオスによると、今回承認された作戦拡大は、バイデン氏が考える「レッドライン(譲れない一線)」を越えない程度の規模だという。

ロイター通信によれば、イスラエル軍は10日までにラファを東西に分ける幹線道路を掌握し、ラファ東部を事実上包囲した。ハマス主要幹部の潜伏先とされるラファへの本格侵攻に向けた地ならしを進めているもようだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕パレスチナ自治区ガザの最南部ラファに展開するイスラエル軍の戦車部隊(同軍が10日公開)(AFP時事)

2024年05月13日 12時33分


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