ルッテ新総長が就任=オランダ前首相、10年ぶりトップ交代―NATO



【ブリュッセル時事】オランダのマルク・ルッテ前首相(57)が1日、北大西洋条約機構(NATO)の事務総長に就任した。加盟32カ国の調整役を務める事務総長の交代は10年ぶり。ウクライナ侵攻を続けるロシアに加え、同国に接近する中国の脅威が強まる中、加盟国間の結束維持に取り組むことになる。

ルッテ氏は今夏まで14年近くオランダ首相を務め、対ウクライナ軍事支援で戦闘機調達を主導した。ストルテンベルグ前事務総長は、ルッテ氏について「優れた事務総長になるための鍵となる、歩み寄りの方法を心得ている」と評価する。

ルッテ氏は就任後の記者会見で、ウクライナ支援に加え、集団防衛の強化、パートナー国との連携に取り組む考えを述べた。中国に対しては「利益と評判に影響を及ぼすことなく(ウクライナ侵攻を)助長し続けることはできない」と懸念を表明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長=4月17日、ブリュッセル(AFP時事) 〔写真説明〕1日、ブリュッセルで握手する北大西洋条約機構(NATO)のルッテ新事務総長(左)とストルテンベルグ前事務総長(ロイター時事)

2024年10月02日 12時11分


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