兵庫県たつの市の路上で2006年、9歳だった小学4年の女児が刃物で刺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦容疑者(45)が事件当日、現場付近まで車で移動していた可能性が高いことが9日、捜査関係者への取材で分かった。土地勘があったとみられるという。
勝田容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に「女の子を物色していた」という趣旨の供述をしており、被害女児と面識はなかったとみられている。県警は無差別に襲撃した疑いもあるとみて捜査を進めている。
捜査関係者によると、県警は今年5月、別事件で服役中だった勝田容疑者から任意の事情聴取を開始。関与を認めた同容疑者が現場にどのように向かったかも捜査してきた。その結果、同容疑者には現場付近の土地勘があり、事件当日、自分名義の車で現場近くまで移動していた可能性が高いことが判明したという。
事件は06年9月28日午後6時20分ごろ発生。同市の路上で塾帰りだった小学4年の女児が胸などを刃物で数回刺され、重傷を負った。
この事件直前、現場付近で別の女児が何者かに抱き付かれる事件があり、捜査関係者によると、勝田容疑者は抱き付いたことを認めている。
勝田容疑者は逮捕後の調べに小学4年の女児を刺したことを認めつつ、「殺すつもりはなかった」と供述している。
【時事通信社】
2024年11月09日 14時33分
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