高校総体、秋開催を検討=暑熱対策、高体連と協議―日本陸連



日本陸連が全国高校総合体育大会(インターハイ)夏季大会における陸上の開催時期について、暑熱対策として現行の夏から秋への移行を本格的に検討することが15日、分かった。全国高等学校体育連盟(高体連)と協議を進める。危険な暑さから選手や関係者を守る対策が近年の課題となっており、実現すれば抜本的な改革となる。

全国高校総体は例年、7~8月に開催されている。高体連などと共に陸上を主催する日本陸連は、熱中症は命に関わる問題と危惧。開催時期の見直しや、サッカー男子のような冷涼地での固定開催など、踏み込んだ対策の検討が必要と判断した。

広島市で7月下旬に開催される今年は多くの長距離種目の開始時刻を夕方以降にするなど、暑さを考慮した日程が組まれた。日本陸連は滋賀県で開催される来年の大会に向けて高体連と協議を進め、今年8月をめどに課題や対策をまとめる。

高体連は昨年、暑熱対策や開催経費削減策などを議論するプロジェクトチームを設置。ワーキンググループで改善案の取りまとめ作業を進めている。大会の開催時期変更には、文科省や各都道府県の教育委員会など関係各所との調整が必要になる。

【時事通信社】 〔写真説明〕全国高校総体の陸上女子1500メートルで力走するドルーリー朱瑛里(右から2人目)=2023年8月、札幌市

2025年05月15日 20時17分


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