
衆参両院正副議長は5日、安定的な皇位継承に向けた皇族数確保策に関する「立法府の総意」の取りまとめ案を決定し、各党に伝えた。(1)女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する(2)旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える―ことを「了」とし、政府に皇室典範改正など制度設計を求める内容。8日に13党・会派が出席する全体会議を開いて正式に説明する。
森英介衆院議長は今国会での皇室典範改正を目指している。全体会議を8日に続いて来週内に再び開き、「立法府の総意」を決めたい考えだ。各党・会派が了承すれば、正副議長が高市早苗首相に報告。政府が皇室典範改正案を作成し、今国会に提出する見通しだ。
取りまとめ案では、(1)案を実現するため政府に皇室典範の改正を要請。現在の女性皇族が現行制度下で人生を歩んでおられることを考慮し、身分を保持するかどうかについては「ご意向を尊重するなど一定の配慮をすべきだ」と記した。配偶者と子が身分を保持するかどうかには触れなかった。
(2)案については、1947年10月に皇籍離脱した旧11宮家を対象とし、具体的な制度設計に入るよう求めた。中道改革連合などの主張を踏まえ、必要に応じ「一定年数ごとに見直す」ことも盛り込んだ。本人の意思を考慮した養子の対象年齢▽養子として皇族になった場合は皇位継承資格を持たないこと―などを論点として挙げ、慎重な制度設計を促した。
2案は政府の有識者会議が2021年12月に示した。有識者会議の報告では、秋篠宮家の長男悠仁さまが皇位を継承するまでの流れを「ゆるがせにしてはならない」と明記しており、取りまとめ案はこの見解を踏襲した。
【時事通信社】
〔写真説明〕記者団の取材に応じる森英介衆院議長(中央右)ら。同左は関口昌一参院議長=5日午後、東京・永田町の衆院議長公邸
2026年06月05日 18時20分