
広島は6日、81回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では、午前8時から平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、高市早苗首相らが参列し、犠牲者に祈りをささげる。松井一実市長は平和宣言で、核兵器の使用が容認されかねない国際情勢に危機感を示し、世界の指導者に政策転換を促す。
式典には過去最多となる123の国・地域と欧州連合(EU)代表部が参列する見通し。中国やロシアは参列せず、日本政府が国家と承認していない台湾は2年連続で参列する。米国は大使の出席を見送り、首席公使が参加する。
松井市長は平和宣言で、ロシアのウクライナ侵攻や緊迫が続く中東情勢を念頭に「大国の横暴な振る舞いが繰り返されている」と指摘。被爆者の体験を引用して実相を伝え、核兵器廃絶を「理想で終わらせない」ため、特に若い世代に平和への行動を呼び掛ける。
また、今年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で成果文書を採択できなかったことに触れ、一日も早い核廃絶を願う市民社会を「いつまで失望させ続けるのか」と世界の指導者に問い掛ける。日本政府には、11月に予定される核兵器禁止条約再検討会議へのオブザーバー参加や被爆者援護の充実を求める。
前日の5日夜には、原爆ドーム前で鎮魂と慰霊のための「かがり灯」が行われた。
【時事通信社】
〔写真説明〕81回目の原爆の日を前に、原爆ドームの前で行われた鎮魂と慰霊のための「かがり灯」=5日午後、広島市中区
〔写真説明〕原爆死没者慰霊碑前で手を合わせる人たち。中央奥は原爆ドーム=5日午後、広島市中区
〔写真説明〕81回目の原爆の日を前に、原爆ドームの前で行われた鎮魂と慰霊のための「かがり灯」=5日午後、広島市中区
2026年08月06日 00時05分