
自民党の簗和生農林水産相は2日夕、国会内で記者会見し、地元・栃木県の自治体の道路予算を「大幅にカットした」と発言したと報じられたことについて、「表現ぶりが一部誤解を招くものであった」と大筋で認めた。進退については「職責を果たしたい」と続投する意向を示した。野党は発言を問題視しており、5日召集の臨時国会で追及する構えだ。
発言は文春オンラインや週刊新潮が報じた。それによると、簗氏は就任前の5月に栃木県で開かれた自民支部の懇親会で、2月の衆院選で首長が対立候補を支援した同県那須烏山市と那珂川町について、「2026年度の道路予算は大幅にカットした」「首長が『自民党の国会議員は要らない』という行動を取った」と言及した。
簗氏は2日の会見で「予算額について国土交通省に問い合わせを行い、地元の会合で報告した」と語った。一方で、国交省への予算カットの依頼については「意図的なものを伝えたことはない」と否定。文春が有料会員に公開した簗氏の発言とされる音声については「確認したわけではない」としつつ、「音声が出ているなら発言したんだと思う」と述べた。
発言の意図については「(支持者に)仕事でお返ししますという趣旨でそういう発言になったと思う」と説明。農水相として意図的な予算配分を行うことはないと言明した。
簗氏は2日の閣議後の会見では、「就任前の一議員としての活動」だとして答えなかった。木原稔官房長官は会見で「道路予算が削減された事実はないと報告を受けている」と述べた。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は会見で「事実なら大問題だ」と指摘。民主改革の会の後藤祐一国対委員長は「『一議員』でしのげると思ったら大間違いだ」と語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕記者会見する簗和生農林水産相=2日午後、国会内
2026年10月02日 20時26分