
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)が7日公表した最新の金融安定報告によると、今後1年~1年半に金融安定を脅かすショックについて市場関係者らに尋ねた調査で、「政策不透明感」との回答が最も多かった。貿易政策やFRBの独立性、政府機関の一部閉鎖で指標が入手できないことが含まれるという。
調査は9、10両月に23機関を対象に実施。4月発表の前回調査では、トランプ政権の高関税政策を背景とした「国際貿易のリスク」が最多だった。トランプ大統領の政策を巡る懸念が根強いことがうかがえた。
今回の調査では、地政学的リスクやインフレ持続、長期金利上昇、人工知能(AI)を巡る投資家心理の変化に伴う資産価格下落などがリスクの上位に挙がった。
〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)本部=ワシントン(AFP時事)
2025年11月10日 21時42分