
【ニューヨーク時事】富山県は13日、米ニューヨーク市で観光促進イベントを開催した。現地の旅行関連業者や記者らに対して、五箇山の合掌造り集落や黒部峡谷など富山の名所を紹介。県産米とブリの幼魚「ワラサ」を使ったすしや日本酒も振る舞われた。
会場では、南砺市の伝統工芸である井波彫刻の職人が木彫刻作品を制作したほか、木彫りのエレキギターも展示。来場した美術品収集家から感嘆の声が上がった。
米大手旅行雑誌の記者のジェシー・アシュラックさん(47)は、すしやホタルイカを使った料理が気に入ったという。「特にコロナ禍以降、東京や大阪を既に知っている米国人は、それほど混雑しておらず、自然や本場の料理を楽しめる場所に強い関心を持っている」と語った。
同県の新田八朗知事は「米紙ニューヨーク・タイムズが発表した『2025年に行くべき52カ所』で富山市が選出され、米国からの観光客を増やすチャンスだと思っている」と意気込んだ。
〔写真説明〕富山県が開催した観光促進イベントの参加者ら=13日、米ニューヨーク市
〔写真説明〕富山県の観光促進イベントで技術を披露する井波彫刻の職人=13日、米ニューヨーク市
2025年11月14日 18時07分