米中、来週に事務レベル会合＝劉副首相「関税上げ延期を歓迎」

【北京時事】中国国営新華社通信によると、劉鶴副首相は１２日、米経済団体の代表と会談し、１０月上旬に開催する米中の閣僚級貿易協議に向け、事務レベルの会合を来週行うことを明らかにした。

米中は９月１日、互いの輸入品ほぼすべてに追加関税を拡大する制裁・報復措置の一部を発動。米国は１０月１日に制裁関税第１～３弾の税率引き上げも予定していたが、トランプ大統領は閣僚級協議をにらみ、実施時期を同１５日に延期する方針を表明した。

劉副首相はトランプ氏の決定を歓迎した上で、事務レベル会合では貿易不均衡の是正や市場参入などの問題が話し合われると述べた。

一方、中国商務省の高峰報道官は１２日の記者会見で、貿易摩擦の激化に伴って中断している中国による米国産農産物の輸入を再開する意向があることを明らかにした。閣僚級協議に向け「良好な条件」を整えるとしている。

高報道官は「中国企業が米農産物購入のための価格照会を始めている」と指摘。米国が重視している大豆のほか、中国国内で価格が高騰している豚肉も照会の対象になっていると説明した。

2019年09月13日 00時44分

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