一般社団法人 日本電子機器補修協会

rogo

西川氏腹心も辞任要求=日産取締役会、社長進退で激論



日産自動車は9日の取締役会で、不正報酬問題が発覚した西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の進退をめぐり、激しい議論を交わしていた。経営の監視役を担う社外取締役らは、「企業統治の信頼が崩れてしまう」と強い危機感を表明。西川氏の腹心である日産の山内康裕最高執行責任者(COO)も、「大きな決断をしなければならない」と同調し、即時の辞任要求へ流れは固まった。

取締役会は9日午後3時に始まり、同6時ごろに議題が西川氏の進退に移った。同氏が退室を促された後、参加者からは厳しい意見が噴出した。

国際レーサーの井原慶子氏ら社外取締役の大半は、「信頼回復を急ぐべきだ」「早く暫定体制に移行した方がいい」などと即時の辞任を主張。日産の山内COOに加えて、筆頭株主のフランス自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長も西川氏辞任に賛同したという。

社外取締役の中では、経済産業省OBで次期社長を人選する指名委員会の豊田正和委員長が「後任が決まってからでも遅くはない」と反対。しかし、大勢を覆すことはできず、最後は「後任選定を急ぐ必要がある。覚悟して時間を割いてほしい」と辞任要求を受け入れた。

議論を総括した木村康取締役会議長(JXTGホールディングス特別理事)は、午後8時ごろに西川氏を再び会議室に呼び込み、「取締役会としてきょう辞任を要請する」と言い渡した。西川氏は直前まで続投をあきらめておらず、「こういうことになるとは思わなかった」と困惑。ただ、取締役会の総意を突き付けられ、激しい抵抗は見せなかった。

関係者によると、西川氏は来年の株主総会を待たずに退く意向を周囲に漏らしていたが、後継者が決まる前の辞任には否定的だった。前倒しで辞任に追い込まれた同氏は、直後の記者会見で「やや早いタイミングだった」と漏らした。

2019年09月14日 18時03分

economy


関連記事

ホンダ、カナダにEV新工場=1.7兆

日銀、国債購入縮小の方法検討=事実上

EV新モデル続々と=中国メーカーに勢

トヨタ、米でのEV生産を26年に延期

円安加速、155円70銭台=政府の「

核ごみ請願、賛成多数で採択=最終処分

円安、155円台半ば=東京市場で34

円、155円台に下落=34年ぶり、為

米アップル、中国で苦戦=競争激化、ア

円下落、154円87銭=34年ぶり安

低所得国、債務軽減停滞も=援助国、選

新生Vポイント始動=「T」と統合、経

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース