「リブラ」早期導入反対＝金融安定にリスク―米ＦＲＢ

【ワシントン時事】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は１５日、金融安定報告書を公表し、米フェイスブックが発行を計画する「リブラ」などの暗号資産（仮想通貨）が「金融安定にリスクをもたらす可能性がある」と警戒感を示した。その上で、導入前に懸案への対処が必要として、早期の発行認可を出さない姿勢を明確にした。

報告書は、インターネットを介し世界的に普及する可能性がある暗号資産について、安価で速い国際送金や決済ができる革新性を持つと評価。一方で、マネーロンダリング（資金洗浄）やテロ資金対策、金融政策への影響など「重要な課題をもたらす」と問題点を挙げた。

2019年11月16日 09時13分

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