ゴールドマンに制裁金３０００億円＝「１ＭＤＢ」事件で―米英当局など

【ニューヨーク時事】米司法省や米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）を含む米英当局などは２２日、マレーシアの政府系ファンド「１ＭＤＢ」をめぐる汚職事件で、米金融大手ゴールドマン・サックスに対し、制裁金など計２９億ドル（約３０００億円）以上の支払いを命じたと発表した。外国での贈賄に関連する事件への制裁金としては過去最大となる。

ゴールドマンのアジア子会社が、海外での贈賄の罪を認めた一方、米司法当局は親会社を起訴猶予とし、刑事訴追は見送った。同社のソロモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は「われわれは、危険な兆候に適切に対処せず、取引参加者からの説明を精査しなかった」と釈明。法令順守や内部統制の強化に取り組んでいると説明した。

支払いの内訳は、罰金が２３億ドル、不法に得た利益の返還が６億ドル。同社は、マレーシア政府に対し、３９億ドル以上の和解金などを支払うことで合意している。一連の事件での当局への支払額は計７０億ドル近くに達する。

2020年10月23日 07時23分

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