中国の不正に「積極対応」＝コロナ克服へ大型財政―米財務長官候補

【ワシントン時事】バイデン次期米大統領が財務長官に指名したイエレン前連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長は１９日、上院財政委員会の承認公聴会で、中国の不公正貿易慣行などに「積極的に対応する」と明言した。同盟国との連携を重視し、米国単独で対抗策を繰り出したトランプ政権とは一線を画す一方、中国の不正行為に引き続き厳しい姿勢で臨むべきだと強調した。

上院本会議で承認されれば、女性初の財務長官となる。

イエレン氏は、中国について「最も重要な戦略的競争相手」と位置付けた上で、「知的財産の盗み取り、重要技術の不正取得などの違法活動を標的にする必要がある」と指摘。問題対応に際しては「同盟国との協調が最善」と述べた。

また、新型コロナウイルス危機の克服が最優先課題と表明。「歴史的な低金利下で最も賢明な策は大きく行動することだ」として、バイデン氏が提案した約１兆９０００億ドル（約２００兆円）に上る大型経済対策の早急な成立を求めた。

2021年01月20日 10時28分

administration

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