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東芝株主総会、永山議長の再任否決=経営混乱に拍車―暫定議長に綱川社長



東芝は25日、東京都内で定時株主総会を開き、計11人の取締役選任案の採決を行った結果、永山治取締役会議長ら2人の再任が反対多数で否決された。昨年7月の定時総会で一部株主に圧力をかけたとされる問題をめぐり、永山氏らの責任を重く見た株主が不信任を突き付けた。会社提案の否決は異例で、経営の混乱に一段と拍車が掛かる。

東芝は総会後の取締役会で、綱川智会長兼社長を暫定的な取締役会議長に選定した。今後、臨時株主総会を開き社外取締役を追加選任し、ガバナンス(企業統治)強化を急ぐ。だが、圧力問題の解明や「物言う株主」との関係改善など課題は多く、先行きは見通せない。東芝はこれまで、議長を「原則として社外取締役とする」との方針を掲げていた。

綱川氏は総会で採決に先立ち、圧力問題について、「全ての取締役がショックを感じている」と述べ、原因究明と再発防止を約束。物言う株主への対応では、「株主価値を上げたいという気持ちは同じ。積極的に対話を続けたい」と語った。連携して一部株主の権利行使を妨害したとされる経済産業省との関係については、「透明性のあるコミュニケーションを行いたい」と強調した。

出席した株主からは「(2015年に発覚した)不正会計問題と同じかおりがする」などと意識改革の徹底を求める声が上がった。総会には183人(昨年の定時総会は127人)の株主が出席し、2時間42分(同1時間50分)で終了した。

取締役選任案のうち、綱川氏ら9人の選任は可決。永山氏と、問題を見過ごしたと批判された監査委員会の委員を務めていた小林伸行社外取締役の再任が否決された。9人のうち、投資銀行出身のジョージ・オルコット氏は取締役を即日辞任した。

〔写真説明〕東芝の株主総会会場に入る株主ら=25日午前、東京都新宿区

2021年06月25日 22時54分


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