「政治的な圧力」排除を=新疆綿巡りユニクロけん制―中国外務省



【北京時事】中国外務省の毛寧副報道局長は29日の記者会見で、カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が新疆ウイグル自治区産の綿を使っていないと述べたことについて、「政治的な圧力」を排除すべきだとけん制した。

新疆産の綿を巡っては近年、生産時の強制労働が疑われるとして欧米などで調達を控える動きが拡大している。柳井氏は英BBC放送のインタビューで新疆産を「使っていない」と表明し、中国で反発の声が上がっていた。

毛寧氏は新疆産について「世界でも最高品質だ」とアピール。ファーストリテイリングに対し「自らの利益に基づき経営判断を行うべきだ」と呼び掛けた。

中国はユニクロにとって重要市場の一つ。中国のSNSでは「二度と買わない」「早く去るべきだ」といった投稿が相次いでいる。

〔写真説明〕中国外務省の毛寧副報道局長=10月14日、北京(EPA時事)

2024年11月29日 18時41分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース